山口

副理事長 兼 室長  山口 佳巳

基本方針

【はじめに】

 2016年に入会した私は今年5年目卒業の年を迎えます。特に目的を持っていなかった私は入会当初、積極的に活動する方ではありませんでした。しかし2年目のブロックアカデミー委員会に出向したことで考え方が変わりました。所属のチーム会議では担当の事業に対して真剣に協議し、懇親会では酒を酌み交わしながら親睦を深めていく。当たり前のことではありますが、この繰り返しをすることで仲間意識が高まっていきました。この状況がつくれたのも、参加し積極的に関わった結果だと強く感じております。

青年会議所には自分と異なる職種のメンバーが在籍しており、世界規模の団体でもあります。一人でも多くのメンバーと仲間になるためには参加し関わることが必要です。青年会議所に入ったのは自分の意志であり、青年会議所をどのように利用するかも自分次第です。副理事長の役を与えられたのも使命だと思っております。短い青年会議所生活ではありますが、経験したことをより多くのメンバーに伝えられるよう率先して行動し、楽しめるようにメンバーを巻き込み1年間活動してまいります。

 

【子供たちに経験を】

 「原体験」とは、記憶の底にいつまでも残り、その人に何らかの形で残り続ける幼少期の経験を意味します。文部科学省の「時代の変化に対応した今後の幼稚園教育の在り方に関する調査研究協力者会議報告」によると、遊ぶ内容も変化し、屋外から屋内での一人遊びが増加の傾向にあると言われております。その現状から実際に「原体験」を行う子どもが少なくなっていると思います。それはなぜでしょうか。まず考えられることは、親が子供に失敗することなど悲観的なことをやらせたくない傾向があることが原因の一つであると思います。失敗を恐れ挑戦しないことには何も始まりません。様々な経験を積み重ねることで強くなり、それがいずれ自信につながっていきます。失敗はマイナスではありません。成長するには失敗を繰り返し経験することで、いずれゴールが見つかり成功につながっていきます。

私たち大人が、挑戦する子供たちの姿を見守りサポートすることで、失敗を恐れず挑戦し続けることができ、成長していきます。我々豊川青年会議所は、多くの子供たちに様々な経験ができる場を提供し、未来の豊川の為に一人でも多くの子供たちを強く育てられるよう活動していきます。

 

【ブランディングにつながる広報を】

 「ブランディング」とはブランドに対する共感や信頼などを通じて世間にとっての価値を高めていく、企業と組織のマーケティングの1つです。つまり、青年会議所が行っている活動をより多くの方に知っていただかないことには豊川青年会議所をブランディングすることはできません。ではブランディングするためには何が必要でしょうか。それは間違いなく広報が必要です。

昨今、SNSの発達により容易に情報を発信することができるようになりました。しかし、ただ情報を発信するだけでは広報とは言えません。伝える相手によって媒体を選択し、必要な情報をより早く、又インパクトある多くの情報を発信することで受信者側に印象を与えることができ、地道に情報を発信していくことでより多くの方に青年会議所の存在価値を知っていただくことができます。私たちが行っている事業・活動をより多くの方に知っていただくため、インパクトがある情報を迅速に発信することで、豊川青年会議所をブランディングしていきます。

 

【むすびに】

昨年豊川青年会議所は60周年という節目の年を迎え、本年61年目の新たなスタートの年となります。青年会議所は単年度制ではありますが、今まで築き上げ、守ってきた先輩諸兄の思いを忘れることなく活動していかなければなりません。

発明家トーマスエジソンの言葉に「私たちの最大の弱点は諦めることである。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回試してみることだ」とあります。これは失敗を恐れていては何も始まらない。挑戦することが大切だということです。

私たちは明るい豊かな社会の実現の為、青年らしく失敗を恐れることなく積極的に行動し、強い豊川青年会議所になるため活動してまいります。