片岡副理事長 兼 室長  片岡 秀貴

基本方針

【 はじめに】

 2014年度に入会して7年目に入り、振り返ってみると様々なことがありました。委員会メンバーとして委員長を支えることや、その反対に自分が委員長として支えられる立場も経験をさせてもらえました。青年会議所の活動は、掲げた目標に向かってメンバーが一つとなり一生懸命取り組むことで、青年会議所の三信条である「修練・奉仕・友情」をより深く体験できると感じました。

ただ、どの部分においても欠かすことのできないことが、「人」であると強く感じています。我々豊川青年会議所に限らず世界中にある青年会議所や地域も、動かしているのは「人」です。「人」同士がお互いを高め合い、認め合いながら、友達や仲間あるいは家族になっていきます。一朝一夕で関係性を作ることは難しいことです。自分から青年会議所の活動に積極的に参加し、地域や組織に自分に何ができるかを考え、共に行動してくれる人とつながりを作ることで、友情が生まれ活動の輪が広がりまちの発展につながるのではないかと思います。

 

【人とつながる人間力】

 昨今、災害時に「互助」という言葉を頻繁に聞きました。字の如く、お互いが助け合うことを意味しています。人は一人では生きられません。自分自身は一人で生きてきたと言う人もいるかもしれませんが、周りを見渡せば仕事・家庭・地域にも自分以外の人が存在し、助けてもらっているのが社会です。他人に自分のことを理解してもらうことはとても難しいことだと思います。しかし、自分から進んで行動し、言葉を発することにより、他人とつながりを作るきっかけになるのではないでしょうか。

 他人と関係性を作るには感謝の気持ちを伝えることが重要な一つだと思います。様々な場面で「ありがとう」と一言いうだけでも相手に気持ちは伝わります。簡単な言葉ですが、口に出しづらい言葉でもあり、相手から言われて嬉しい言葉でもあります。自分の考えが正しい、やってもらうのが当たり前、と思っていては人とのつながりを作ることは出来ません。他人が存在しているから自分が存在している。人に対して自分に何ができるかという利他の気持ちを日常生活の中で持つことが重要なことだと考え、相手を思いやる人材になり、社会に対して発信をしていくことで、地域に利他の精神が広がり、住みよいまちづくりへ貢献できるようにしていきます。

 

【人とつながる組織力】

近年、人と人とのつながりが希薄になってきました。近所の人を知らない、仕事での付き合いも少なくなってきていると言われています。そのような時代の中で入会してすぐに多くの仲間達と知り合え、自分の主張をぶつけ、多様な意見に触れ、悩み、答えを出していける組織というものは自己研鑽の為にも必要な要素ではないでしょうか。

私は豊川青年会議所に入会して多くの人と知り合い、共に時間を共有することで仲間になれたと思います。そんな仲間達と笑顔で活動をエンジョイしたり、時には困難にチャレンジし、未来へつながるために自分たちに何ができるかを考えたりしました。入会して知り合うことができた仲間や、入会を了承してくれた愛する家族には感謝の気持ちでいっぱいです。しかし、入会するのは自分自身だとしても家族や親しい間柄の人、仕事など周りの環境に少なからず影響があり、多忙な日常の中で活動に参加するのはとても難しいことだと思います。ただ、その自分を取り巻く環境に対して感謝の気持ちを伝えることや、豊川青年会議所の活動に参加してもらい時間を共有することにより、関係する周りの人に青年会議所の魅力を知ってもらうことが必要です。

私たちが所属している青年会議所は組織です。一人ひとりの力があってこそ、組織としての力を発揮します。会員同士の交流だけでなく、会員一人ひとりの周りの方に理解をしてもらうことで、青年会議所の活動へ参加することができ組織が活発に機能することが豊川青年会議所の発展にとって大切なことだと考えて活動をしてまいります。

 

【むすびに】

 「1クールのレギュラーよりも、1回の伝説」

これは、芸人の江頭2:50さんの言葉です。江頭さんは東日本大震災発生後、救援物資が届いていないと聞くと、自分で2トントラック借りて運転をして被災地の介護施設や避難所に救援物資を届けました。そのことを称賛されると「自分は募金できるお金がないから、自分ができることをしただけ。何日もボランティアをしている人と比べたら全然大したことをしていない」と言っていました。この様に一回だけではありますが、利他の精神で相手を思いやり行動することでのちに伝説となり語り継がれることもあります。

我々青年会議所に置き換えてみると、単年度制で毎年同じ役割ではありません。たとえ担いが同じ委員会でも委員会メンバーは変わります。毎年変わる与えられた役割に全力で取り組み、それを楽しみ、一人ひとりが力強く率先して行動することが、これからの豊川青年会議所を作っていくことでしょう。

私は本年度卒業となりますが、副理事長としての担いに一生懸命取り組み、2020年度の豊川青年会議所が伝説になる様、そして周りの仲間達と共に最高の一年となる様に、精一杯頑張らせていただきます。