滝下

専務理事 滝下 豊

基本方針

【はじめに】

私の好きなテレビ番組のひとつに、「大改造!!劇的ビフォーアフター」という住居の悩みを解決するリフォームの番組があります。匠(たくみ)と呼ばれるプロフェッショナルが、住居に関する家族の悩みを聞き問題課題を分析し、様々なアイデアや手法を駆使してリフォームやリノベーションを行い、悩みを解決していきます。

新築の家も年月の経過とともに古くなり、老朽化による問題や、家族構成の変化による課題が生じます。それらに目を瞑り解決を先延ばしにしては、いずれほころび、修復ができないほど劣化してしまいます。長く住み続けるには、現状をしっかりと把握し問題や課題をひとつずつ解決していくことが大切です。

創立61年目を迎えた豊川青年会議所も、年月の経過とともに様々な問題や課題が生じます。社会情勢やニーズの変化によって当団体に求められる活動も変わっていき、同じ考え方や規定で活動を続けていけば、やがてほころびが生じ、組織運営に影響が出ることは必至です。地域に必要とされる団体であり続ける為には、変化する時代に合わせ柔軟に対応し、その状況に合わせて組織をリフォーム・リノベーションしていかなければなりません。

 

【組織と人のリノベーション】

「時代が変われば当然組織というものも変えねばならない。しかし変え過ぎてはいけない。」

これは、現パナソニックの創業者松下幸之助氏の言葉で、理念という根本の考え方は変えてはいけないが、方針というものは時代に合わせて変えていかなければならないという考え方です。

青年会議所は40歳で卒業を迎える性質上、毎年在籍する会員や人数は変化していきます。

数は力と言われるように、組織力を高めていく為には会員数の増加が必要不可欠ですが、それだけでは強い組織とは言い切れません。本当に強い組織とは、変化に柔軟に対応し、全員が同じ目的に向かい一丸となって活動していく団体だと思います。単に人数が多ければ組織として強いのではなく、全力で活動する会員の人数が多いから組織力は強くなるのだと思います。どんな家に住むのかだけではなく、誰と一緒に暮らすのかが大切なのだから。

 

【むすびに】

2011年に豊川青年会議所へ入会させていただき、本年10年目を迎えました。入会当初は活動の意義を理解できず、積極的に参加することができませんでした。しかし、多くの方が私を育てて下さったおかげで、毎年自らの成長を感じながら活動を続けることができた私の現在の姿は、なんということでしょう、組織運営を行う立場へと変貌を遂げました。

卒業まで残り3年となった今、次代を担う豊川青年会議所現役会員と、今後新たに入会する新規会員が毎年成長を続けられるように、2020年度は専務理事として大黒柱を支えていきたいと思います。これまで先輩諸兄が、明るい豊かな社会の実現に向けて活動し続けていただいたことを大切にしながら、変化する時代に負けない強い組織をつくり、未来へつながるまちづくり活動を行ってまいります。