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2021年度理事長所信

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大石

「自分たちのまちは自分たちで良くする」

 

 

 

一般社団法人豊川青年会議所 2021年度 理事長所信

大石 宗弘

 

はじめに 

 「自分たちのまちは自分たちで良くする」

これは2015年度11月例会「覚悟のススメ」で作成した私の覚悟の宣言文の一文です。

我がまち豊川をより良くできるのは、そこで住み暮らす私たちしかいない。少しでも多くの方にその意識を伝えていきたいと思い書き留めました。その時からこれが私のまちづくりの軸となっています。

これを家庭で置き換えて考えてみます。私の家庭を主体的に良くできるのは誰でしょうか。それは、私や家族しかいません。また、私が所属する会社や組織を良くできるのも、私や組織に所属するメンバーしかいません。それでは、地域や国はどうでしょうか。規模は大きくなりますが、同じです。市民、国民である我々が良くするしかないのです。誰かがやってくれるだろうという他人事(ひとごと)から、自分たちでやろうという我が事への変換が必要なのです。

ひとりの力は小さくても、それが広がっていけば大きな力へと変わります。私は、ひとりでも多くの豊川市民がその意識を持つことで、我がまち豊川の未来を大きく変えることができると信じています。

 

コロナ禍における青年と青年会議所 

2020年、新型コロナウィルスの感染が世界中に広がり、人類は大きな影響を受け、今もなお、ウィルスとの長期的な戦いの最中です。

1949年に採択された東京青年会議所設立趣意書の中に次のようにあります。

新日本の再建は我々青年の仕事である。

あらためて述べる迄もなく今日(こんにち)の日本の実情は極めて苦難に満ちている。

この苦難を打開してゆくため採るべき途(みち)は国内経済の充実であり、国際経済との密接な提携である。

その任務の大半を負っている我々青年は、あらゆる機会をとらえて互いに団結し自らの修養に努めなければならぬと信ずる。

                                           『東京青年会議所設立趣意書より抜粋』

時代や状況こそ違いますが、まさに今、我が国は苦難に満ちており、我々青年のそして青年会議所の在り方が問われています。青年は率先して時代の変化を捉えて行動し、青年会議所は社会を動かす青年を生み出す存在となり、もしも未来が見えないのであれば、我々青年がそれを創っていく気概を持って、会員それぞれが力を合わせて切り拓いていくよう導いていくべきです。

 

組織改革

~時代に即した組織へ進化する~

豊川青年会議所は設立以来、地域に先駆けた運動を推進し、61回の組織編制とその時代に即した組織改革を続け、今日に至ります。

2020年度、日本青年会議所は歴史上初めて、「組織改革」を一丁目一番地におき、地区、ブロック協議会、そして全国のLOMと共に取り組みました。この背景には、LOMの減少とメンバーの減少があることは言うまでもありません。

豊川青年会議所は2021年度も引き続き、時代に即した改革に取り組んでまいります。会員と共に、変化を恐れず、変わり続けてきたことを誇りとし、守るべき点は守り、変えるべき点は変え、失敗しても次年度を担う仲間たちが正してくれる。それを信じて、本年度は責任と覚悟を持って組織改革に挑戦します。

時代に即した組織へ進化しよう!

さぁ、組織改革だ!

時代に即した組織へ進化させるための3つの約束

  • 家族を大切にできる組織
  • 会社の成長につながる組織
  • 社会をより良くする組織   

(2020年度 日本青年会議所 組織改革会議)

 

組織を拡大する

~青年が集まる仕組みづくり~

 日本青年会議所によれば、2020年度は期首会員人数が3万人を切り、平均在籍年数は4年、女性会員数8%、平均入会年齢33歳でした。対して、我々豊川青年会議所は最も会員数が多かった1997年の139人から少しずつ減少し、2020年度末では99人。本年度は期首会員数76名、平均在籍予定年数8.1年、女性会員数5%、平均入会年齢32.9歳となっています。

青年会議所は常に青年しかいない独立した団体です。そのため、毎年、気概を持った青年を迎え入れなければ、組織を維持することはできません。これは全国共通であり、創設された当時から同じことです。本年は20代や女性会員を増やすべく、事業への参加を通じて、青年会議所を知り、体験してもらう機会を増やします。そして、地域をより良くする組織、会社の発展につながる組織、個人の成長の機会となる組織と実感してもらえるよう、各種事業と連携して、地域の青年たちが自然と集まる仕組みづくりを模索してまいります。

 

組織力を強化する

~SDGsの啓蒙とパートナーシップ構築~

2019年1月、日本青年会議所は政府のSDGs先導役である外務省とのSDGs推進におけるタイアップ宣言を行い、また、日本青年会議所総会において、日本で1番のSDGs推進団体になるという「SDGs推進宣言」が全国の青年会議所全会一致の賛成によって採択されました。これにより、青年会議所は日本最大のSDGs実行団体としてスタートを切りました。同年、豊川青年会議所でも、実施する事業とSDGsとの紐づけがなされ、本年で3年目を迎えます。2019年に世界経済フォーラムが調査をした結果では、日本人のSDGsの認知度は28カ国で最下位、2020年の朝日新聞による調査では4割を下回る結果となっています。そこで、本年の豊川市民まつりおいでん祭において、市民の皆さんにSDGsを知り、理解を深めていただく機会を提供します。

また、豊川青年会議所としては、「17.パートナーシップで目標を達成しよう」に注目をし、各種事業を実施する上で、目標を達成するために必要なパートナーを構築します。また、この地域で共に活動をしていくパートナーを自ら構築するために学生を中心とした若者のコミュニティを実験的につくります。学生が若いうちからまちづくりに触れる機会をつくり、自分たちのまちについて考えるきっかけとなります。

近年では、対外事業において幅広い年齢層の方々によるボランティアでの協力を得ています。ボランティアを通じて、豊川青年会議所の取り組みを知り、まちについて更に関心を持ってもらえる機会を提供します。

2021年度はコミュニティを創出して、共に地域をより良くしていく仲間として永続的に活動していけるパートナー構築を模索してまいります。

 

危機に備え行動できるように

~災害とパンデミック~

 熊本地震が発災した2016年4月、東日本大震災の時に何も出来なかったことを後悔していた私は、豊川青年会議所の有志2名とともに、「私たちにも何か出来ることはないだろうか」と熊本県益城町(ましきまち)に向かいました。崩れ落ちた建物を目の当たりにしながら、複数の避難所に立ち寄ったところ、様々な災害ボランティア、医療ボランティアが全国から集まり、物資や衛生面だけではなく、心のケアにも注力している様子がうかがえました。一方で、避難所間の支援格差を感じたのも事実です。目の前に広がる状況をより良い方向へと導くために、我々JAYCEEが何か役立つことができないものかと深く考えさせられました。我がまち豊川が被災した時に、どのよう状況に陥るのか、そしてその時、我々JAYCEEはどう動くべきか、我々は今、真剣に向き合わなければなりません。

2020年3月11日、WHO(世界保健機関)は新型コロナウィルスの世界的な感染拡大についてパンデミック(新しい疾患の世界的な感染拡大)を宣言しました。我が国でも全国的に緊急事態宣言が発出され、人々の生活、雇用や働き方、医療面に大きな影響を与えました。現在もコロナウィルスとの戦いの最中でありますが、そんな今だからこそ、またいつ来るかわからない危機に対して準備をしておく必要があります。

青年会議所は有事の際にはリーダーとして積極的に行動する組織です。まずは、自分や家族の安全を確保し、会社の対応ができていることを前提とした上で、動けるメンバーで対策本部を立ち上げ、行動を起こし始めます。そのためには、青年会議所メンバーが、予め有事の際に行政や各種団体との連携、愛知ブロック協議会や日本青年会議所の支援チームとの連携などがどのように行われるのかを徹底的に理解し、考え、行動できるよう備える必要があります。また、それを行政や各種団体、市民とも共有し、災害に備える意識の向上を図ってまいります。

人生に影響を与えるような経験を

 1999年、私が高校生の時、当時青年会議所のメンバーだった父に連れられて、日本青年会議所の医療部会が行っていたネパールへの医療ボランティアに同行する機会がありました。その時に見た光景は今も忘れることはなく、日本との環境の違いがここまで大きいのかと強烈に記憶として残っています。その時に、医療ボランティアに参加していた医療部会メンバーやOBの方々から聞いた話や教えてもらったことが、後の自分の人生に関わってくるとは当時は思いもしませんでした。大学生になった頃に、忘れていたその時の記憶が蘇り、それが今日、豊川に住み、暮らしていること、父の経営している事業に参画していることに大きく関わっています。今の青少年にも人生に影響を与えるような経験、人生を豊かにするような経験、その機会を我々豊川青年会議所がつくってあげたいと考えています。

 また、本年は豊川青年会議所が10年に1度、続けてきたタイムカプセルを掘り起こすメモリアルイヤーです。当時、小学4年生であった子どもたちが20歳になる年です。当時埋めた「10年後の自分への手紙」と「笑顔の写真」を掘り起こした20歳の大人たちとの対面を心より楽しみにしております。

 

交流人口拡大の仕組みづくり

~豊川稲荷の活用と道の駅開設で定期的な観光客を増やす~

我が国は人口減少という大きな社会問題を抱えており、それは我がまち豊川にとっても例外ではありません。まちの人口減少は健全な経済活動の維持を困難にさせます。こうした負の連鎖を断ち切る為には、人口の社会増加と交流人口の拡大が必要で、2021年度は、交流人口の拡大について注目します。

日本政府観光局(JNTO)より、2020年4月の訪日外客数99.9%減という数字が発表されました。新型コロナウィルスの感染拡大により、多くの国において海外渡航制限や外出禁止等の措置が取られたことなどが原因です。

観光庁が行った旅行・観光消費動向調査2019では、我が国の観光市場全体の旅行消費額は27.9兆円となっています。内訳は訪日外国人旅行(インバウンド)は4.8兆円、日本人海外旅行(国内分)1.2兆円、日本人国内宿泊旅行で17.2兆円、日本人国内日帰り旅行4.8兆円、となっており、中でも国内観光消費額が22兆円と圧倒的に多いことがわかります。このことから国内の観光業はインバウンドの復活を待ちながら、より大きな国内観光市場を活かす取り組みをしていくべきです。

コロナ禍においては観光業の鍵として、まずは近隣の旅行から始まることが予想され、車で30分から1時間程度で行ける地元観光、いわゆるマイクロツーリズム市場が注目されています。緊急事態宣言が解除された後、地方自治体による補助制度などが始まり、その活用が始まっています。

我がまち豊川もマイクロツーリズム市場を意識して、1時間圏内の地域から人が集まるように、コロナとの共存をしている今とこれからの未来に向けて交流人口拡大の運動を推進してまいります。

1.豊川稲荷を活かした観光客を

我がまち豊川には、日本三大稲荷のひとつである豊川稲荷があり、毎年多くの観光客が参拝に訪れます。豊川市全体の観光客数と豊川稲荷参拝客数は同じように推移しており、また、豊川市全体の観光客数の多くは豊川稲荷参拝客が占めています。Bー1グランプリin 豊川が開催された2013年で見ると、年間観光客数751万人に対して、豊川稲荷参拝客数は500万人となっています。このことから、豊川市に来る多くの観光客は豊川稲荷を目的としており、観光地としてのブランドは確立されていることがわかります。そこで、本年度は最大の観光資源である豊川稲荷を活かして、豊川市に定期的な観光客を呼び込む仕組みづくりに力を入れてまいります。

2.日本一観光客が集まる道の駅を豊川に

豊川青年会議所は、2018年度9月、「もしも、豊川にこんな道の駅があったなら」を開催し、豊川市内に道の駅を開設することを市民のみなさんへ提案する事業を開催しました。翌2019年豊川市議会9月定例会にて道の駅設置に前向きに検討する意向が示され、2020年には豊川市に候補地を検討する予算が計上されました。今、まさに機運が高まっている道の駅開設に向けて、豊川青年会議所は大きく運動を推進してまいります。2020年3月13日時点で、日本中に道の駅は1,173箇所あります。その中の成功例や他の成功している集客施設を調査した上で、未来的で、地域の人から愛される、「日本一観光客が集まる道の駅」を作ることを提案致します。

 

パブリックマインド持った青年経済人を育成する

JCはリーダーをつくる団体です。

時代の変化を捉え、地域により良い変化をもたらす人材の育成を使命としています。

豊川青年会議所においても、設立以来、企業、地域コミュニティ、業界団体や各種団体、行政や政治など幅広いジャンルで活躍する多くのリーダーを輩出してきました。これからも豊川青年会議所メンバーが成長し、卒業後にそれぞれが活躍の場を持つようになれば、地域や日本の未来はさらに明るくなります。青年会議所には、リーダーとして活躍し、挑戦し続けている多くの先輩がいます。その共通点は、パブリックマインドを持っていることと私は感じています。2021年度は、青年会議所の歴史が持つ力を最大限に活かし、パブリックマインドを持った青年経済人が育つ環境を整備します。具体的には、「地域を牽引できるリーダーシップ」と「変化に対応できる経営」という2つのテーマに絞って取り組みます。

「地域を牽引できるリーダーシップ」というテーマでは、まちづくり団体、業界団体、地域コミュニティ、政治・行政、青年会議所それぞれのリーダーに注目します。私は地域を牽引できるリーダーの条件のひとつとして、「自分の地域の歴史や文化などを語れること」が必須と考えています。そのため、我がまち豊川のことをしっかりと学び、より深く理解することが必要です。

「変化に対応できる経営」というテーマでは、AIや5Gなど新時代への対応、災害やパンデミックにおけるBCP、M&A、資金調達、公益資本主義に注目します。青年会議所メンバーの特徴のひとつであるファミリービジネスをベースとした上で、その強みを生かしていくことが必要です

上記の2つのテーマを先輩方や専門家の力を借りて、時代の変化を捉え、地域により良い変化をもたらす、パブリックマインドを持った青年経済人を育成してまいります。

JCI MISSION(JCIの使命)

To provide development opportunities that empower young people to create positive change.

より良い変化をもたらす力を青年に与えるために、発展・成長の機会を提供すること。

 

むすびに

世のため、人のためは自分のためになる。

これは、私が社会人になり、青年会議所での活動を通じて感じたことです。せっかく青年会議所での活動に参画するのであれば、我がまち豊川のため、そこに住み、暮らし、働く人たちのため、青年会議所の仲間のために自分ができることをしたいと思います。それが、自分や大切な家族のためにもなるからです。

「過去が咲いている今、未来の蕾で一杯な今」 

陶芸家 河井 寛次郎

今とは、過去の延長線上に存在する今と、これからの未来を描いていく起点としての今があります。

「未来からの投影」

少し考えてみて下さい。

どんなリーダーになりたいですか。

どんな家庭を築きたいですか。

どんな会社や組織にしたいですか。

どんな豊川にしたいですか。

どんな国にしたいですか。

どんな世界にしたいですか。

現在の延長線上で物事を考えるのではなく、自らがこうありたいと思う未来の姿を描き、その未来に向かう今、何をすべきか、というビジョンを持つことが大切です。理想のまち、理想の会社、理想の家庭、理想の自分。この1年間で、ともに理想の未来へと進みましょう。

このまちで生きる青年たちよ

そして、今を生きる青年たちよ

さぁ、ともにやりましょう!

 

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